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理事長メッセージ

理事長メッセージ

思いやりの涵養を目指して

人格の涵養、世界の中で一流が目標、
そして仕事をすることで感動をあじわい人間的成長ができるように。

涵養(かんよう):水が自然にしみこむように、ゆっくりと養い育てること。

私たちがこの地、埼玉県越谷市に病院を開設して間もなく40年になろうとしております。
この間、私がもっとも大切にしてきたことは「患者さまのために」でした。
今まで多くの場面で迷うことがしばしばありましたが、
そのたびに、秀峰会の出発の原点「患者さまのために」に戻り、悩み、考え、一歩一歩…、
その歩みは決して速くはありませんでしたが、しっかりと歩んできたつもりです。

原点に愚直に丁寧に向き合い続けてきたことで見えてきた未来。

「患者さまのために」に、新たに「如何にクリニックの役に立てる病院になるか」を加えさせていただきました。このふたつが秀峰会の大きな礎となります。

北辰は、「今、困っている人のために」24時間、365日、日本一機能している病院を目指しております。
楽山は、1つ目は軽症うつ病の方のため、日本で唯一の休息休養での治療を可能にしております。
2つ目はリターンプログラムです。これは従来のリワークプログラムとは全く異なるものです。
休職したまま会社へ戻れない方、繰り返し休職する方、元の職場、家庭、仕事に戻りたい方のためのプログラムです。
私たちは全職種がチームを組んで全力で応援いたします。

南面は、いま生まれ変わろうとしております。秀峰会らしい介護の在り方とは、何年も悩んできました。2018年スタッフを派遣し、2019年には8人のスタッフと一緒にスウェーデンに1か月間研修に行ってまいりました。そこで目にしたものは大変衝撃的なものでした。彼の地では、そこで生活する熟成者(高齢者)もスタッフもハッピーであるという事実でした。
なぜこんなことが実現できているのか、今、必死に秀峰会をあげて取り組み、自分たちのものにし、さらに日本的な良さを取り入れて、世界一流になれるよう努力しております。

佳境は、たとえ認知症になっても最期まで「自宅で生活したい」を実現しております。
「医療」と「介護」が協働する場です。症状をコントロールしながら通所します。毎日が楽しくワクワク、そして好きなことをやり続けられるように、佳境は熟成者(高齢者)一人ひとりのご要望に応えることができる施設を目指しております。
ハード面では、高い天井、広い空間、天井には大きな扇風機がいつも回っております。大きなペアガラスの窓からはいつも燦燦と太陽の光が差し込み、床は全面木材のフローリングです。
ここにはいつも笑顔とやさしさいっぱいのスタッフが元気に明るく働いております。彼らは認知症専門のプロです。認知症の何たるかを弁えてお世話をいたします。

生徳の最大の特長は「綺麗」です。毎日スタッフが、メンバーの方が喜んで生徳に来ていただけるよう「綺麗」にしております。メンバーの方を心から歓迎しております。
秀峰会ではどこでも、整理・整頓・清掃・清潔・挨拶の「凡事徹底」を実践しております。とくにここ生徳では「凡事徹底」をとても大事にしております。それはメンバーの方が少しでも良い気持ちで過ごせるように、スタッフが「歓迎」していることを表すために頑張ってやっております。

秀峰会の各施設の特長は、それぞれの施設を機能別・目的別に完全に分離していることです。
大切なお一人おひとりのために、いろいろな工夫を凝らしております。
『ここに居るだけでも病状が良くなるような空間』を心がけております。
お一人おひとりに大きな空間や、植栽をふんだんにつかった自然、できる限り〝本物”を置くことを心がけました。
それは物だけでなく、スタッフの笑顔をはじめ、立ち居振る舞いひとつひとつをしっかりと理に適ったかたちで提供したいと念願しております。患者さまに『スタッフの優しさ』が心のメッセージとしてしっかりお届けできるように、あらゆるものを気配りしたつもりです。

このホームページをいろいろなお立場でご覧になっていらっしゃると思います。メンタルな悩みごとがあってご覧下さっている患者さまや、そのご家族のかたがた、私たち秀峰会が、皆さまがたの悩みごとを解決するための糸口に少しでもなることができましたら幸いに存じます。

また、医療関係に就職先を求めていらっしゃる皆さまがた、このホームページをご覧になる事によって、私たちは医療に最も必要なことは知識技術ではなく〝思いやりの心”だと考えています。一緒に最も社会的弱者である患者さまのためにあなたの優しさを発揮してみませんか。

2019年5月
医療法人秀峰会 理事長

中村吉伸